別れを告げる未来

 

別れを告げる未来を告げた

別れを告げる理由も告げた

それでもまだ

さよならは告げてない

 

その事実に彼女は

一体何を受け取るだろう

その真実に彼女は

一体何を思うだろう

 

試しているわけではない

駆け引きなんかでもない

今のままでは

今のままではいられない

ただそれだけの事実

さよならしたいわけではない

ただそれだけが真実

 

彼女を変えたいわけではなく

自分が変われるわけでもなく

惹かれる気持ちと求める気持ちと

うまく合わない現実と

全てを君に打ち明けて

君の裁きを僕は待ってる

 

必要とされていない

 

そう感じさせる

全ての事柄を受け入れよう

 

君の名前が好き

戸惑いながらも

少し甘えた声が好き

震えながらも

気丈に見つめ返す瞳が好き

そしてなにより

安心するって言ってくれた

 

だからせめて

過去に残した後悔を

素直に気持ちを伝えられずに

あの詩に書かれた後悔だけでも

君から消してあげたかった

 

別れを告げる未来を告げた

別れを告げる理由も告げた

それでもひとつ

告げられなかった事がある

 

本当は泣いている