薄れゆく記憶

 

僕が君を思い出すのは

いつも決まって雪の降る夜

微かに光る街灯に

ゆらゆら揺れる雪の花弁

 

笑顔の君が傘を差してる

降り積む雪が君を包む

なんでもない日常が

白く化粧をした夜は

何故だか特別な夜だった

 

薄れゆく記憶の中で

君の笑顔が振り返る

いつか全てが白く包まれ

僕の記憶も覆い尽くすだろう

 

薄れゆく記憶の中で

今も雪は降り続けている