君にとっては

いい人ではいられなかった

 

君は君自身に嘘をつき

目を瞑り

何も見ようとせずに生きている

 

幾度と繰り返される遊戯

何も言わないことは

嘘をついている事にはならない

そう思っている君

 

始めのボタンの掛け違いが

僕らを遠ざけてしまった

 

君の高いプライドが

その過ちを正すことを

拒んだ

 

そして僕は

君を拒んだ

 

すべては初めから

見えていた未来

 

兎の歯は強く

その命は脆い