麗しき言の葉

 

柔らかな言葉と

少し切ないエッセンス

心と言う名の偽り

紡ぎ出す虚像

 

万人の心を揺さぶる偽善と

醜悪なる「麗しき言の葉」は

雫と成りて穴を穿つ

 

その穴より忍び込む悪意

全身に満ちる時

浸蝕された心に

肉体は変貌を遂げる

 

君の心を映す鏡は

どんな姿を映しているのか

 

白猫の腹は黒く

黒猫の腹は白い

 

目に見えるものが

全てではない

言葉だけが

真実ではない

 

柔らかな言葉と

少し切ないエッセンス

「麗しき言の葉」が

実像を遠ざける