４年前の今日
僕達は出逢った
真っ白なコートを羽織った君
真っ黒なコートの僕
瞬間、寂しげな光を放つ瞳に
君の過去を見つけた
数ヵ月後 再開した僕達
ぎこちない笑顔で迎えてくれた君
今もまだ続く過去を背負い切れずに。
1年後 僕の誕生日に君が差し出した物は
既にサインのされた離婚届
受け取って貰えるのなら、、
サインをして欲しい、、と
君の覚悟を思う
それがどれほどの覚悟なのか
現実を受け入れることの苦しさ
真実を知ることの怖ろしさ
そのすべてを背負い
そのすべてを笑顔で押し隠し
僕に差し出されたその契約書
僕は無言で受け取り
君は指差す
右上にあいた空白の欄
左腕を失い 手に入れた命
安らかな君の寝顔が微笑む
思い返せば奇跡の夜は
素知らぬ顔で
僕に君を連れてきた
MerryXmas.