過ぎた日々の夢

 

君の住む街に背を向け

“ふりかえるまい”と心に決める

たった2時間

あと2時間もすれば

東京湾の向こうに

君の街が見えるだろう

せめて、その時まで

“ふりかえるまい”と心に決める

 

いつか初めて君の街に来た時

真っ青な空に

真っ白な雲が浮かんでた

あれは、そう、夏雲だった

 

永遠に続くような夏は

もう二度と訪れることはない

いや、だからこそ

“永遠の夏”

に、なれるのかもしれない

 

思い起せば今は昔

あの頃見た君の瞳は

まっすぐに僕を見つめていた