空よ

 

今日、誰もいない街を歩いてみた

空には星が溢れ

地は熱を帯びていた

辛い事は沢山ある

それは誰にでもある

俺ばかりじゃない

 

いつもの公園

いつものブランコ

いつものベンチ

いつもの夜空

ただひとつ違うのは

電話が繋がっていないことだけだ

 

星を見上げた俺の瞳から

涙がこぼれる事は無かった

その為に上を向かせたのかと

空に唾を吐いてやりたかった

 

悲しいのは俺だ

傷ついたのは俺だ

少なくとも、、

今日は俺のほうだった

 

 

空よ 何故?

何故、悲しみに酔わせてはくれない

俺の残りの涙はな

この女の為にとって置いたんだ

相手はもう

俺を望んではいない

それでもまだ

望まれていない俺が

何をしてやれるというのだろう

 

俺は弱い人間だ

悲しみは深い

空よ

あまり俺を虐めるな