あんなに寒かった冬の夜空に
フードの付いた僕のコートを
当然のように羽織る君は
頭の先まですっぽりかぶり
小さなエスキモーのようだった
ファーから覗く君の笑顔は
向日葵のように暖かく
冬の寒さを忘れさせた
君と歩く夜の道
見上げた空には星が瞬き
まあるい月が浮かんでいた
月に一度 浮かぶ満月
死ぬまでに なんかい二人で見れるのかな?
夜の散歩のいつものテーマ
僕らは2年で3回だった
いや、4回だったかもしれないけれど
今は一人で見上げている
君を思う夜
僕は空を見上げる
永遠に続くと思い込んでた
僕の幼い心を戒める光
永遠に続いてほしいと祈っていた
言葉にできない僕の不安
もう一度逢いたい
もう一度逢いたい
空に浮かぶ月に
何度となく繰り返した祈り
それは今も 届くことなく