死を願う

 

思い出すと今も

哀しみに浸る余裕さえなく

自分自身を消してしまいたくなる

 

失ってはいけない人を

失ってしまったその馬鹿さ加減は

世界の全てに拒絶されても

仕方が無い

 

故に独り

窓を伝う雨を眺め

漠然と死を願う