信愛

 

何も言わず

そっと寄り添う

その思いを

ぶつけることもなく

 

何も言わず

そっと寄り添う君

何も言わず

僕を支え続ける君

 

その優しさに

甘え続ける僕に

君に愛される資格は

本当にあるのだろうか

 

時折襲う哀しみと

君への愛と罪の意識が

僕の命を軽くする

 

もし

誰かの為に死ねるなら

君が胸を張って生きられる

そんな死に方が出来るなら

僕の命を使いたい

 

死に時を失い

生き場所も失い

在りし日の過去を求め

さまよい続ける僕の心に

 

何も言わず

そっと寄り添う君