ある夏の暑い日に 汗水たらして働いた

頭の上では太陽が 私を睨みつけていた

汗がポツリと落ちた時 蝉が一匹落ちてきた

羽を三回震わせて そのあとは動かない

ただぢっと腹を見せていた

 

嗚呼 神よ

蝉の命をなぜ奪うのか

ならばどうして生み出すものか

 

私にも最期の時が訪れるだろう

その時 何を思って死んでゆくのか

どうしてこの世に生まれてきたのか

何が出来るとゆうのだろうか

何を残して逝けるのだろう

何の為ために生きているのか?

 

汗水たらして働いて

ただひたすらに生きてきた

今 足元で死んでいる

この蝉の為に

私くらいは泣いてやろう