理由

 

私はあなたを

 

あなたのことを何も知らない

 

なのにどうして

 

どうしてこんなに好きなのだろう

 

一目逢ったその日から

 

あなたが心を離れない

 

 

いくつかの季節を越え

 

今年もまた

 

あなたの笑顔に逢えるだろうか

 

 

あなたが好き

 

それだけを伝えるため

 

私は彼の地に赴いた

 

そして

 

あなたの手を取り

 

雨の中を彷徨った

 

たった一度のチャンスに

 

何も伝えることは出来なかった

 

 

再会の約束の日は

 

過ぎようとしている

 

きっとこれが

 

これが二人の運命だろうと

 

そう諦めてしまうのは簡単だけど

 

そう諦めてしまうことは出来ない理由がある

 

 

あなたが好き

 

 

それが私を

 

私の思いを支える理由