Phantom pain

 

今も残る

君の哀しみ

 

届きはしない

その哀しみに

僕は今でも

この手を伸ばす

 

存在しない君を

守りたいと思う心が

いつか見た

君のいた景色を

今もこの目に映してしまう

 

Phantom pain

 

僕を形造る君という存在

永遠と続く痛みの螺旋

僕を包みこむ哀の羊水

失ったものなど

無い

 

Phantom pain

 

戻ることのない片翼

君と言う名の

もう一人の