今日久しぶりに街を歩いた
現実の街はこの世界ほど人の心は見えない
ただ、「冷たさ」と言う優しさを宿していた
俺は此処にいる
それを咎める者は誰もいない
好奇の目を向ける者も
ニヤケ顔で近づく者もいない
この世界はどうだい?
両手に抱えたその優しさ
窓から覗く無数の瞳
ただ其処にいるだけでは許されない
電子狂達の晩餐
この世界は好きかい?
俺の街は遠いかい?
君は何処にいる?
今日独りで街を歩いてみた
この世界とは違うもう1つの世界を
そしてひとつ気付いた事がある
ふたつの世界は
並列に繋がれていた