重さ

 

「左側、重くない?」

 

そう訊かれることにも慣れた

指輪 ピアス ブレスレット 鞄

気が付けば全て

左に身に着けていた

 

いつのころからだろうか

左側が軽く感じるようになったのは

 

何もない

何も感じない

まるで半身が消え失せたかのように

左側の存在を感じない

 

いつかこの胸の鼓動も

消えてしまうのではないかとさえ思う

失ったモノの重さはきっと

数で決まるわけではない

そういうことなのだろう

 

 

君に逢いたい