朧月

 

日々姿を変える月

しかしその裏の姿を見た者は少ない

水面には 決して映らぬその姿を

人々に見せることは出来ない

 

人それぞれの月

それはすべての人に平等に

そして

同じ姿と心を見せる

 

今日もまた

君だけの月の光に

その朧気な光に君は

胸をなで下ろす

 

その裏は たとえ

闇に覆われていようとも