MORAL

〜慣習と言う名の悪魔〜

 

毒の風に慣らされた身体が

清らかな空気では生きられぬ様に

君の心が病んでいたことに

今まで気づくことが出来なかった

 

晴れ渡る季節に君の姿はなく

時折流れる甘苦い風に

君の幻を見る

 

大きな思惑の中で絡み合い

そしてすれ違う

僕らの人生の欠片

 

いつだって

すべてのものから

君を守りたかった

 

脈々と受け継がれる母の愛は

遠い過去より引き継がれた

モラルと言う名の呪い

 

そのルーツは

誰も知らない