あんなに寒かった冬 君の部屋にエスケープした
青いリボンで開いたドア 君は静かに眠っていた
外はあんなに寒いのに 凍える冬はまだ来ていない
黒いレザーのハーフコートを
青いリボンに抱かれた鍵が 静かにそっと見送っていた
あんなに寒かった冬の夜空に
ふかした煙草は星空の味がして
ただ何となく、ぼんやりしていた
赤いリボンに抱かれた鍵が 泣きながらついて来た事を
襟を立てたハーフコートは 何も教えてくれなかった
ポケットの中の
赤いリボンに気付いた時には
凍える冬がハーフコートを包んでいた
今更のように言うのなら
黒いレザーのハーフコートは
赤いリボンを愛してた
あんなに寒かった冬のハーフコートは
今でも君の香りが消えない