凍える冬

〜君といた街〜

 

あれから幾つの時を数えたろう

今年もまた

凍える冬がやってくる

 

僕もあれから

幾つかの恋もした

赤いリボンはついてないけど

君の知らない形のかぎを

いまこの手に握り締めている

 

でも、それでも、なお

凍える冬はやってくる

 

いったい、いつになれば

愛の時効は訪れるのか?

このまま僕は凍える冬を路連れに

このまま生きて・・・逝くのだろうか

 

君を忘れられぬまま

他の誰かを愛し

冬が来るたび・・・

 

これが僕への報いなのだろうか

君を信じる事の出来なかった

まだ、ずっと若かった日の肖像

 

もう一度

もう一度、君に逢えるなら

一言だけ伝えたい

君に言ってやれなかったその言葉

もし君に伝える事が出来たなら

もし、それができたなら

少し微笑み、涙は見せずに

君を忘れて生き

逝けるかもしれない

 

いつの日か、あの街で

もう一度、君に逢う事が出来たなら

言ってやれなかったその言葉を・・・

 

今更のように言うのなら

君の面影 若き日の肖像

赤と緑と奇跡の街

 

Merry Christmas

and

Happy birthday to you

 

あんなに寒かった冬のハーフコートは

今でも君の香りが消えない