君がいた時代

 

吐く息は白く

澄み切った空は黒く冷たい

手を伸ばせばすぐ其処に

君がいた時代

 

“少し走れば暖まるよ”

 

そう言って走り出すのが

僕らの週末だった

 

長く続くテールランプ

オレンジ色の道標

まるで未来へと続くように

どこまでも続いていた

君がいた時代