君が僕にくれたもの

 

僕はいつまであの日のことを

繰り返し思い出すのだろう

 

 

初めての日の君は

黒いコートに包まれて

緊張を隠すように毅然としていた

ツナギ姿のままの僕には

お洒落な君は釣合わず

他人も不思議がっていた

 

それから僕が

強く覚えている事は

それほど狭くも無い部屋で

もっと近くに座ったら?と、

声をかけた僕のひざに

すわる君が可愛くて

それは近すぎない?

照れる僕に君は一言

安心できる、、って

 

そんな君が愛しくて

あの時僕は決心したんだ

孤独になっても構わない

この子を愛し続けよう、、って

 

君は君を見失い

運命に立ち向かうことも止め

もと来た道を戻り始めてしまったけれど

僕の中には今も ほら

こんなに素敵な君がいる

 

最初で最後の

本当の君