見上げれば其処に
不規則に交わる光の道
出来の悪い檻の様にも見える
モバイルと言う名のバーコードは
僕らの空を遠ざける
囚われているのは
空か僕らか
嘘で塗り固められた現実
心と言う名の虚像
昔まだ
大地が大地であった頃
僕らは檻の外にいた
本当の現実とは
「現実」と言う言葉ではない
それに気づく者は
いつか消えてゆく