僕の使命

 

改札の前

そっと微笑む君

差し出されたその手を

包み込む左手

君の未来を守る事

それが僕の使命だと

疑う事もなく

 

君と歩いた道

君と暮らした街

見上げた空に月は微笑み

淡く優しい光の中

ふたり交わした口づけ

 

いつまでも

離れる事はなく

最後の一秒までも

この手を離すこともなく

それが僕らの出逢いだと

疑う事もなく

 

君と歩んだ季節

君と暮らした部屋

泣いた夜もあったけど

振り返ればいつだって

この部屋は笑顔に満ちていた

 

幾年月かが流れ

君の出した答えに

僕の出した答えは

君の進むその道が

悲しみの雨に濡れぬよう

さよならに変わる言葉を

僕は探した

 

あの頃と同じ

淡く優しい光の中

君の笑顔が続く事を

僕は祈った