雨音

 

僕たちは

雨の日に出逢った

いくら待っても雨はやまなかった

 

仕方なく二人で

車を停めたその場所まで

濡れながら歩いたね

君が差し出してくれた傘に

僕はちょっと照れながら

両手をポケットに突っ込んで

わざと傘から外れるように歩いてた

おかげで

僕も 君も

すっかり濡れてしまったね

 

そんな出逢いの後も

やはり雨の日の朝だった

僕らの愛は

雨の日の朝に育まれ

その愛に育まれた

その「子」の名は

もう決まっている

 

“雨音”

 

それが

雨音を聞きながら育んだ

二人の愛の証し