愛鍵

 

君のくれた合鍵

今もこの手の中にあるけど

もう二度と・・・

 

いつの頃から

こんな二人になったのだろう

 

そっと寄り添う小さなベッド

誰にも言えない二人だけの夢

その初めての一歩

それがこの合鍵だった

 

夢を語り

お互いを求め合う

そんな月並みな恋人

そんな二人を他人(ひと)は笑った

 

何処にでも居るような

そんな恋人達の様になりたかった

 

ずっと恋人のままでいい

他人(ひと)に何を言われても

永遠に結ばれることがなくても

ずっと恋人のままいられたら

延ばしたこの手が君の心に届くのならば

君さえいれば未来などいい

本気でそう思った

 

そして僕はこの“鍵”を受け取った

 

君のくれた合鍵

今もこの手の中にあるけど・・・