愛は哀しみを越えて

〜君の鼓動〜

 

僕は上手に

君を愛せて来ただろうか

 

いつでも僕の隣に君が

いつでも君の隣に僕が

 

そして今

十六年の短い日々を終える

僕は僕の心で

君を思う

 

僕は上手に

君を愛せて来ただろうか

 

産まれたことを

生きてきたことを

幸せだったと思えるように

 

君を上手に

僕は愛せて来たのだろうか

 

そっと寄り添う君に

僕は静かに手を添える

 

ゆっくりと

消え往く鼓動を

感じながら